急き立つ(読み)セキタツ

デジタル大辞泉 「急き立つ」の意味・読み・例文・類語

せき‐た・つ【急き立つ】

[動タ五(四)]
急ぎあせる。はやる。「―・つ心を鎮める」
興奮する。
「新男爵はかっと―・ちて沓のまま飛び上がり」〈魯庵破垣
[動タ下二]せきたてる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「急き立つ」の意味・読み・例文・類語

せき‐た・つ【急立】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
    1. いそぐ。あせっていらだつ。はやる。
      1. [初出の実例]「せき立足は地につかず、空をもかける伊駒の姫」(出典:浄瑠璃・井筒業平河内通(1720)四)
    2. 怒りでかっとのぼせあがる。
      1. [初出の実例]「聞よりせき立七左衛門、顔色変り眼もすわり、門口に立はだかり」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙せきたてる(急立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android