悲しき夜(読み)かなしきよる(その他表記)Noche Triste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「悲しき夜」の意味・わかりやすい解説

悲しき夜
かなしきよる
Noche Triste

H.コルテスのメキシコ征服の際に起こった一つの事件。「悲劇の夜」とも訳される。 1520年アステカ王国の首都テノチティトラン (現メキシコシティー) に入り,国王モンテスマ2世捕虜としたコルテスが,キューバ総督 D.ベラスケスの差し向けた軍を討伐するためテノチティトランを留守にした間に先住民が留守部隊とモンテスマに対し反乱を起こした。コルテスは急ぎ取って返したがアステカの反攻は激しく,同 1520年6月 30日の夜陰に乗じて首都を退却しようとしたコルテス軍は先住民に発見されて大損害を受け,コルテスはわずかの兵とともにようやく脱出した。これがメキシコ史上「悲しき夜」と呼ばれる出来事である。

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