デジタル大辞泉 「留守」の意味・読み・例文・類語 る‐す【留守/留主】 [名](スル)1 主人や家人が外出している間、その家を守ること。また、その人。留守番。留守居。「―を頼む」「玄関をはいると雇い人だけが―していた」〈有島・小さき者へ〉2 外出して家にいないこと。「三日ほど―にする」「―していまして失礼しました」「居―」3 他のことに心を奪われ、その方に気が回らないこと。「お留守」の形でも用いる。「手元が―になる」「仕事が忙しくて家事がお―になる」[類語]不在・居留守・無人・留守番・留守居・留守を使う・留守を預かる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「留守」の意味・読み・例文・類語 る‐す【留守・留主】 〘 名詞 〙① 天皇・皇帝・王などの行幸の時、その代理として都城にとどまり、執政すること。また、その人。令制では皇太子もしくは公卿がこれにあたる。[初出の実例]「凡車駕巡幸及還。百官五位以上辞迎。留守者。不レ在二辞迎之限一」(出典:令義解(718)儀制)② ( ━する ) 主人、また、家人が外出した時、その家を守ること。また、その人。そういう役まわりになることから、妻、主婦にもいう。留守番。[初出の実例]「格子のはざまにいれ奉りて、るすの宿直人や見つくると、おのれもしばし簀子に居」(出典:落窪物語(10C後)一)③ ( ━する ) 外出して不在になること。内にいないこと。在宅してないこと。[初出の実例]「尼御台所、并将軍、同御台等、有二御参堂一。御留守之間、鎌倉中騒動」(出典:吾妻鏡‐承元二年(1208)七月一九日)④ 「るすしき(留守職)」のこと。[初出の実例]「次新留守所、本留守、共有二兼任同意之罪科一。〈略〉本留守者。年齢已七旬」(出典:吾妻鏡‐建久元年(1190)二月六日)⑤ ( 多く「おるす」の形で ) 注意が一方に集中して、他方に及んでいないことを、皮肉を込めていう。[初出の実例]「口をきけば手もとがお留守になります」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)⑥ 愚かであること。ばかなこと。また、その人。[初出の実例]「去るによって人の愚なるをお留主といふ」(出典:浮世草子・棠大門屋敷(1705)序) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「留守」の読み・字形・画数・意味 【留守】りゆう(りう)しゆ・るす 主の不在中、都を守る。〔史記、越王句践世家〕王、北のかた侯を池に會し、國の兵、王に從ふ。惟だ獨り老と太子とのみ留守す。句踐~を伐つ。字通「留」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報