普及版 字通 「懆」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)
13画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] うれえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(そう)。は木の枝に多くの祝の器((さい))を結びつけて祈る形で、その祝の声が喧しいことをいう。〔説文〕十下に「愁へて安からざるなり」とし、〔詩、小雅、白華〕「子を念(おも)ふこと懆懆たり」の句を引く。〔詩、陳風、月出〕「舒(じょ)として夭紹(えうせう)たり 勞心慘(さん)たり」は、慘(惨)では韻に合わず、懆の字を用いるところである。

[訓義]
1. うれえる、こころむすぼれる。
2. うごく、おきる。
3. むさぼる。

[古辞書の訓]
名義抄〕懆 ウレフ・イタム・アハレブ・カナシブ・サハガシ・オソロシ・タノシブ

[語系]
懆ts、噪・譟sは声近く、呼噪して神に訴えるその心情を懆という。

[熟語]
懆懆懆動

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android