普及版 字通 「懌」の読み・字形・画数・意味
懌
16画
[字訓] よろこぶ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(えき)。は獣屍が風雨にさらされて分解する形。懌は、人の心意の上に移して、心のわだかまりの解けることをいう。〔説文新附〕十下に「(よろこ)ぶなり」とみえる。
[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. 釈に通じ、とける。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕懌 ヨロコブ・タノシブ・アラタム・ホノカ・ツク・タクマシ・ミチ 〔字鏡集〕懌 ヨロコブ・サトル・タクマシ・ツク・ミチ・タノシブ・ホノカ・アラタム
[語系]
懌jyak、(悦)・(説)jiuatは声義近く、豫(予)jiaも豫のように用いて通用する。
[熟語]
懌悦▶・懌懐▶・懌気▶
[下接語]
夷懌・怡懌・悦懌・喜懌・欣懌・娯懌・不懌・和懌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報