普及版 字通 「懌」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] エキ
[字訓] よろこぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(えき)。は獣屍が風雨にさらされて分解する形。懌は、人の心意の上に移して、心のわだかまりの解けることをいう。〔説文新附〕十下に「(よろこ)ぶなり」とみえる。

[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. 釈に通じ、とける。

[古辞書の訓]
名義抄〕懌 ヨロコブ・タノシブ・アラタム・ホノカ・ツク・タクマシ・ミチ 〔字鏡集〕懌 ヨロコブ・サトル・タクマシ・ツク・ミチ・タノシブ・ホノカ・アラタム

[語系]
懌jyak、(悦)・(説)jiuatは声義近く、豫(予)jiaも豫のように用いて通用する。

[熟語]
懌悦懌懐懌気
[下接語]
夷懌・怡懌・悦懌・喜懌・欣懌・娯懌・不懌・和懌

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android