房総叢書(読み)ぼうそうそうしよ

日本歴史地名大系 「房総叢書」の解説

房総叢書
ぼうそうそうしよ

解説 長生郡鶴枝村高橋鳴鶴・林天然の提唱により房総叢書刊行が組織され、第一輯は古語拾遺抄以下史伝および系譜類、第二輯は上総国志(上のみ)以下地誌および紀行類として大正元―三年に刊行されたが、資金の関係で中断。千葉多田屋能勢鼎三の出資で房総史談会が引継いだ。史談会解散後、廿日出逸暁千葉県立中央図書館長が紀元二千六百年記念事業として企画、昭和一五年から同一九年にかけて全一一巻が完成。同三四年全一一巻の元版を二巻で一輯とし、全五輯に「房総通史」を加えた六巻を「改訂房総叢書」として同刊行会から再刷、さらに同四七年同本を千葉県郷土資料刊行会が復刻。この改訂版の構成は第一輯は下総式社考・上総国神社志料・安房国神社志料・香取私記抄・古文書(中山法華経寺文書・妙本寺文書など)・里見九代記・里見代々記・総州久留里軍記・房総治乱記・笹子落草紙・中尾落草紙・国府台戦記・房総軍記・北条五代記抄など、第二輯は千葉実録・千学集抄・妙見実録千集記・小倉本里見家系図・土気城雙廃記・土気古城再興伝来記・高城家由来記・臼井家由来記・佐倉宗五郎実記・万石騒動実録・関宿伝記・房総外艦警備文書など、第三輯は明治戊辰房総戦乱記・総房鎮撫日誌・真忠組浪人討伐始末・房総志料・葛飾誌略など、第四輯は房陽郡郷考・南総郡郷考・上総国誌・房総三州漫録・房総遊覧記・金ケさく紀行・下総名勝図絵・南遊紀行・甲寅紀行・狗日記・成田の道の記・船橋紀行・小金紀行・葛飾記・観海漫録・沿海測量日記抄・香取参詣記など、第五輯は千葉大系図・神代本千葉系図・大須賀家系図・千葉臼井家譜・里見系図・正木家譜・上総武田氏系図・香取系図・里見家分限帳・安房国村高帳・上総国村高帳・下総国各村級分・椿新田開発記・東金御鷹場旧記・乙卯歳金原御猟記・嶺岡五牧鏡・漁村維持法抄など、および叢書索引など、第六輯は別巻で房総通史。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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