打樋(読み)うちひ

精選版 日本国語大辞典 「打樋」の意味・読み・例文・類語

うち‐ひ【打樋】

  1. 〘 名詞 〙 架け渡したとい。かけひ。
    1. [初出の実例]「打樋を構て水をば出せばこそ」(出典:今昔物語集(1120頃か)三一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の打樋の言及

【樋】より

…材料は松,ツガ,ヒノキを用い,構造には関東流,紀州流の別があるといい,樋の設置には位置を選ぶことがたいせつで,位置が悪ければ本川を好まぬ方向に導くおそれがあるというが,これは河川からの水の取入口である圦樋のことである(《県令須知》)。池の樋には降雨期などで池水の満水したときに溢水・流出させる〈打樋〉があり,その所は最もたいせつで,池の破損は十中八九まで打樋の所からの堤切れによるから,地盤の固い所であることが要求される。河内国狭山池の破損・縮小は,東西2個の排水樋門(余水吐ともいう)の一つ〈西除げ〉の破壊によってであった。…

※「打樋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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