抉離(読み)こじはなす

精選版 日本国語大辞典 「抉離」の意味・読み・例文・類語

こじ‐はな・す【抉離】

〘他サ四〙
① 密着しているものに、物を差し込み、こじって離す。こじあける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浮世草子・新色五巻書(1698)一「中間の銭箱錠こじはなし、有りだけ両の袖に入」
② 無理に離す。また、人の仲を無理に引き離す。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)四「からみ付けばこぢはなし組付けば押し伏せ」

こじ‐はな・つ【抉離】

〘他タ四〙 =こじはなす(抉離)
※浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)二「かしこまって弁慶、蓋こぢはなち見てあれば」

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