普及版 字通 「抉」の読み・字形・画数・意味
抉
7画
[字訓] えぐる・ほる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は夬(けつ)。夬はもとに作り、玉(ぎよくけつ)のような刃器をもつ形。篆文はその形に従う。〔説文〕十二上に「挑(ゑぐ)るなり」とあり、ほりとるようにすること。〔史記、伍子胥伝〕に「吾が眼を抉つての東門にけよ」とみえる。
[訓義]
1. えぐる、ほる、ほりとる、うがつ。
2. あばく、とり出す。
3. ゆがけ。右手の巨指につける。
[古辞書の訓]
〔立〕抉 クジル・ウガツ・ヌク・タバヌ・タスク・ナゲウツ・ヤブル
[語系]
抉の本音は「於の反」iuatであるが、別に決・kiuatの音もあり、缺(欠)・闕khiuatと声義が近い。(えつ)は〔説文〕七下に「(うが)つなり」とあり、抉の本音と同じ。
[熟語]
抉奥▶・抉開▶・抉眼▶・抉示▶・抉耳▶・抉拾▶・抉択▶・抉摘▶・抉剔▶・抉発▶・抉微▶・抉面▶・抉目▶
[下接語]
鉤抉・捜抉・探抉・剔抉・摘抉・排抉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報