剔抉(読み)テッケツ

精選版 日本国語大辞典 「剔抉」の意味・読み・例文・類語

てっ‐けつテキ‥【剔抉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. えぐり出すこと。ほじくり出すこと。
    1. [初出の実例]「果然松尾稲荷の霊験は医師の知らぬ彼女の病根を剔抉した」(出典:わが新開地(1922)〈村島帰之〉五)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐進学解〕
  3. 悪事や欠陥、矛盾などをあばき出すこと。すっぱぬき。
    1. [初出の実例]「尚武、尚実の二は清国五千年来の弊竇を剔抉(テキケツ)したものである」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉清国教育の宗旨)

てき‐けつ【剔抉】

  1. 〘 名詞 〙てっけつ(剔抉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「剔抉」の読み・字形・画数・意味

【剔抉】てきけつ

ほじくり出す。唐・韓〔進学解〕方今賢相ひひ、治畢(ことごと)く張る。兇を拔去し、俊良登崇す。~爬羅(はら)剔抉、垢を刮(けづ)り光を(みが)く。

字通「剔」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android