抒情組曲

デジタル大辞泉プラス 「抒情組曲」の解説

抒情組曲

オーストリアの作曲家アルバン・ベルクの弦楽四重奏曲(1925-1926)。原題《Lyrische Suite》。名称ツェムリンスキーの『抒情交響曲』から取られており、十二音技法を用いた最初大作として知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の抒情組曲の言及

【ベルク】より

…とくにオペラ《ウォツェック》(1922)では無調による種々の技法が集大成されている。第3期(1923‐35)は新しい技法への過渡期を経て,歌曲《私の両眼を優しい両手で閉じてください》(第2稿,1925)と弦楽四重奏のための《抒情組曲》(1926)で本格的な十二音技法を採用した作風に至っている。師やウェーベルンと異なる独自の十二音技法(セリー)が,死によって未完に終わったオペラ《ルル》においてさらに追求されている。…

※「抒情組曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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