投石機(読み)とうせきき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「投石機」の意味・わかりやすい解説

投石機
とうせきき

古代ギリシア・ローマ時代から中世ヨーロッパまで使われた投石兵器。おもに石,燃え木などを投擲するカタパルト,ファラリカ,石,槍,矢などを投擲するバリスタ,城門破壊投石器であるトレビュケット(ペトラリー)などがあった。多くは木製の枠に固定した綱または馬毛などのねじれと,弓または厚板による張力を利用したものだが,中世のトレビュケットは釣合いおもりを動力とした。鉄砲の時代に入っても,半世紀ほどは併用された。

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