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厚板 アツイタ

デジタル大辞泉の解説

あつ‐いた【厚板】

厚みのある板。⇔薄板(うすいた)
厚地織物の一。生糸を横糸、練り糸を縦糸として、模様を織り出した絹織物。多く帯地に用いる。厚絹。厚板織り。
能装束の一。2の生地や唐織りを用いた小袖物。男体(なんたい)の着付けに用いる。
チャセンシダ科の常緑、多年生のシダ。暖地の山林に自生。葉には切れ込みがなくて厚く、長さ10~30センチ。葉柄は太く、褐色の鱗片(りんぺん)が密生。あついたしだ。

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世界大百科事典 第2版の解説

あついた【厚板】

織物の組織,また能装束の一つをいう。織物組織の場合,通例は平組織の地に多彩な色糸金銀糸の絵緯(えぬき)を織り入れて,経糸の地搦(じがらみ)で押さえたもの。堅固な風合いをしめし,江戸時代後期から明治期には帯として盛んに用いられた。近世初頭中国から舶載された織物類は,主として板に巻きつけてあった。錦など重厚な織物は厚い板を芯にするところから厚板物と呼ばれた。また対照的に綸子(りんず)などは薄板に巻き,薄板物と称したという(《西陣天狗筆記》)。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

あついた【厚板】

厚い板。 ⇔ 薄板
平織りの地組織に練った染め糸や金銀糸を緯よこ糸にして地紋を織り出した固く厚い絹織物。厚板織り。室町時代中国から輸入した錦や唐織りは、厚い板に巻かれていたことからいう。 ⇔ 薄板
能装束の一。厚板のような布で仕立てた小袖。主に男体なんたいの着付けに用いる。
〔plate〕 鋼板で、厚さ3ミリメートル 以上のもの。 ⇔ 薄板

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

厚板
あついた

厚鋼板」のページをご覧ください。

厚板
あついた

能装束の一種。本来は唐織 (からおり) ,縫箔 (ぬいはく) などと同様染織技法の名称であるが,能装束の固有名詞として使われる場合は,男役の着付けとする厚手で張りのある衣装をさす。通常は平織組織で練り絹を縦に,色糸を横にして文様を織出し,ときに金銀糸を組入れる。唐織ほど色糸の浮きを長くせず,固く織出される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

厚板
あついた

織物の名称の一つ。厚板(厚板織)とは特定の織物をさすのではなく、室町期以後、舶載された唐織(からおり)などの厚手の織物が厚手の板に巻かれていたことによる名称。それが国産化されたとき、平織の地(じ)組織に絵緯(えぬき)には練染(ねりぞめ)糸、金銀糸などを使って文様を織り出し、地搦(じがらみ)糸で部分的に押さえた地質の厚い織物につけられた。これは袋地、帯地などに使う。また能装束のなかで、男役、あるいは荒神鬼畜(こうじんきちく)の着付衣装にこの織物を用い、衣装名となっている。[角山幸洋]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

厚板 (アツイタ)

学名:Elaphoglossum yoshinagae
植物。オシダ科の常緑多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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