バリスタ(英語表記)ballista

翻訳|ballista

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バリスタ」の意味・わかりやすい解説

バリスタ
varistor

電圧によって著しく抵抗値が変化し,電流-電圧特性が非直線性を示す固体素子。もとは商品名 (アメリカ) であったが,現在では一般的名称として用いられる。半導体セラミックの表面または内部におけるp-n接合やショットキー障壁などを通過する電流の非直線性 (電圧に対する) を利用している。シリコン亜酸化銅などの半導体を用いたダイオードバリスタシリコンカーバイド酸化亜鉛などのセラミックバリスタとに分けられる。前者が非対称な電流-電圧特性をもつのに対し,後者は対称な特性をもつ。バリスタは過電圧に対する保護 (避雷器など) ,接点保護,定電圧装置などに使用される。バリスタという名称は variable resistorに由来する。

バリスタ
ballista

石,槍,矢などを投げるために用いられた古代兵器木製の枠に固定した綱または馬毛などのねじれと,弓または厚板による張力動力とした。前400年頃に発明され,大型のものは 20~30kgの石を 400~500m前方に投げることができたといわれる。ローマ時代には 2人の兵士が持ち運ぶものから,据え置いて使用するものまで種々あり,のちに木製の部分は鉄でつくられた。(→投石機

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