抜出る(読み)ヌキデル

デジタル大辞泉 「抜出る」の意味・読み・例文・類語

ぬき・でる【抜(き)出る】

[動ダ下一][文]ぬき・づ[ダ下二]他のものにまさって先に出る。際立って出る。ぬきんでる。「頭一つ―・でる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜出る」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐・でる【抜出】

  1. 〘 自動詞 ダ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ぬき・づ 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. あるものの中から出る。現われ出る。きわだって出ている。
    1. [初出の実例]「くすんだ半襟の中から、恰好のいい頸の色が、あざやかに、抽き出て居る」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉九)
  3. すぐれる。ひいでる。ぬきんでる。
    1. [初出の実例]「法流東に旋りて陳荄を洽(うる)ほして、秀に挺(ヌキテ)たり」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android