括を脛に上ぐ(読み)くくりをはぎにあぐ

精選版 日本国語大辞典 「括を脛に上ぐ」の意味・読み・例文・類語

くくり【括】 を 脛(はぎ)に上(あ)

指貫(さしぬき)のくくりをあげ、はぎの上で結ぶ。足首に結ぶ下括(げくくり)に対して、上括(しょうくくり)をいう。転じてかいがいしい身支度をするさまにいう。
落窪(10C後)一「惟成が勘当重しとわびつる苦しさに、くくりをはぎにあげて来つる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報