捉う(読み)かすう

精選版 日本国語大辞典 「捉う」の意味・読み・例文・類語

かす・う【捉】

  1. 〘 他動詞 上二 〙 ( 活用の行は未詳 ) とらえる。うばう。掠(かす)める。掠(かそ)う。
    1. [初出の実例]「百済、奴須久利を捉(カスヰ)て」(出典日本書紀(720)継体二四年九月(前田本訓))
    2. 「速かに山に向ひて、彼の王を求捉(カスフ)可し」(出典:日本書紀(720)皇極二年一一月(岩崎本室町時代訓))

捉うの補助注記

活用は、以上の例の「かすふ」「かすゐ」を同一語とすれば、ハ行かワ行かは不明。類似語「かそう」はハ行であるが、「かすゐ」と書かれた例を主とすればワ行の可能性も考えられる。なお、この「かすゐ」については、「かすめる」などの語幹「かす」に「率(ゐ)る」の付いた「かすゐる」の連用形で、とらえて連れて行くの意とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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