捷解新語(読み)しょうかいしんご

精選版 日本国語大辞典 「捷解新語」の意味・読み・例文・類語

しょうかいしんごセフカイシンゴ【捷解新語】

  1. 朝鮮日本語学習書。一〇巻。康遇聖著。一六七六年刊。朝鮮司訳院において日本語通訳養成のために使われた日本語学習書。日本、朝鮮両国人の日本語対話、候文体の書簡文が収められ、ハングルで音注・対訳が付けられている。日本語史資料として貴重なものである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の捷解新語の言及

【日本語教育】より


[歴史]
 外国人が日本語を学習した歴史は,外国人によって作られた日本語の辞書の存在によって想定することができる。中国明代には《日本寄語》をはじめとする語彙(ごい)集が,朝鮮半島では,室町時代末期に《捷解(しようかい)新語》と呼ばれる文例・語彙集が,またヨーロッパ人によるものとしては,16世紀後半に来日したポルトガル人宣教師の著した《日葡(につぽ)辞書》《日本大文典》などがあり,その当時の日本語学習の実在を裏づけている。 明治以後の日本語教育は,外国人宣教師,外交官に対するものと日清戦争後増加した中国人留学生に対するものとが国内では行われ,朝鮮半島,台湾,旧満州では,国民教育の一環として,あるいは植民地政策(植民地教育)の一部として実施されてきた。…

※「捷解新語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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