探花(読み)たんか(くわ)

普及版 字通 「探花」の読み・字形・画数・意味

【探花】たんか(くわ)

花見。また、科挙廷試の第三合格者。〔夢粱録、三〕天顏親しく三魁(さんくわい)を覩(み)、名姓を排定す。~第一は第と名づけ、第二は榜眼(ばうがん)と名づけ、第三は探と名づく。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の探花の言及

【科挙】より

…成績上位の第一甲3名に進士及第,続く第二甲若干名に進士出身,残りの第三甲全員に同進士出身の学位を賜るが,通じて進士と呼ばれる。第一甲の最上位は状元,2位が榜眼(ぼうがん),3位が探花と称せられ,最大の名誉とされる。この3名は直ちに翰林院で修撰,編修などの官を与えられるが,第二甲以下の新進士は翰林院が行う朝考なる試験を受け,主として文学の才能を試された後,上位の者は翰林院の庶吉士に採用されて勉強を続け,中位の者は中央政府に,下位の者は地方に官職を授けられる。…

【進士】より

…これによって吏部の銓試は,有名無実となり,進士の任官,官位昇進の遅速は,もっぱら殿試成績の序列に左右されることとなった。成績はまず第一甲,第二甲,第三甲それぞれ若干名に分けられ,第一甲の首は状元,次の2名を榜眼(ぼうがん)と称したが,のちに榜眼の次席者を探花と呼ぶようになった。実は探花とは唐代の風習で最年少の進士2人が長安城中の名花を探して報告を行った故事に由来する。…

※「探花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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