掴合(読み)つかみあい

精選版 日本国語大辞典 「掴合」の意味・読み・例文・類語

つかみ‐あい ‥あひ【掴合】

〘名〙
① とっくみあうこと。けんか
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)「とりやいつかみやいするぞ」
談義本・当風辻談義(1753)三「あの場で酒盛がつのりて、抓合(ツカミアイ)の出来るもあり」
② 取引市場で、立会いのとき、売り方と買い方が入りまじり、互いに値段を呼んで手をつかみあい、手打ちをして約定すること。〔取引所用語字彙(1917)〕

つかみ‐あ・う ‥あふ【掴合】

〘自ワ五(ハ四)〙 互いに相手をつかむ。互いにつかんでたたかう。くみうちする。けんかをする。また、同じ一つのものを複数の人がつかむ。
平家(13C前)五「さんざんにつかみあふてあがらず」
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「男思ひの女房と、主思ひの男と、誠余りてつかみあひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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