精選版 日本国語大辞典 「掻冷」の意味・読み・例文・類語
かき‐さま・す【掻冷】
〘他サ四〙 (「かき」は接頭語)
※栄花(1028‐92頃)鶴の林「殿ばら、宮皆帰らせ給ひにしかば、御堂かきさましたる様になりしかば」
② 病気の苦しい気持をすっかりよくなるようにする。物の怪(け)に襲われていた苦しみをすっかりなくなるようにする。
※栄花(1028‐92頃)玉の村菊「この御もののけ去りぬれば、かきさまし音するものなし」
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