出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…そして,この意味での意志が本能的欲求や感情によって動機づけられているか,それともそれらから自立し,ある種の自律性をもつか(カント)という点をめぐって,自由意志の存否が争われてきた。 一方,たとえばショーペンハウアーが〈表象としての世界〉に対して〈意志としての世界〉を究極の実在だと主張したり,ニーチェがあらゆる存在者の根本性格を〈力への意志〉に見たりする場合に考えられている意志は,単に人間のもつ一能力ではなく,広く生命衝動をもふくめた意味での意欲を指す。近代においても,合理主義的・主知主義的傾向の強い英仏の哲学にあっては意志は副次的な能力と見られていたが,ドイツ哲学にはこの意味での意志・意欲を究極の実在と見,したがって世界を生きて生成するものと見る伝統があった。…
…欲動と意志をあわせて意欲という。欲動は自発的に発生する,何かをしようとする衝動であり,緊張した,不快な感情をともなうが,それが解放されると快の感情が生じる。…
※「意欲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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