精選版 日本国語大辞典 「揺り掛く」の意味・読み・例文・類語
ゆり‐か・く【揺掛】
- 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
- ① たっぷりとゆるく垂らす。
- [初出の実例]「御髪御裳に少し足らぬほどにて、やうじかけたるごとして白き御衣にひまなくゆりかけられたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
- ② ゆすりながらもたせかける。
- [初出の実例]「橋に吾が身をゆりかけて、わたらしよよの、しんとろとろと、わたらしよ」(出典:歌謡・歌舞伎の草子(17C前)かねきき)
- ③ (着物などを)ゆするように勢いよく着る。
- [初出の実例]「からにしきおとし金さねの腹巻 さっとゆりかけ」(出典:幸若・高たち(室町末‐近世初))