揺合(読み)ゆるぎあう

精選版 日本国語大辞典 「揺合」の意味・読み・例文・類語

ゆるぎ‐あ・う ‥あふ【揺合】

〘自ハ四〙 互いにゆれ動く。ゆれあう。
※枕(10C終)三「中御門のとじきみ引きすぐる程、かしら一所にゆるぎあひて、さしぐしおち、用意せねばをれなどして」

ゆり‐あ・う ‥あふ【揺合】

〘自ハ四〙 ゆれうごいてすきまなく一つになる。
※現存六帖(1249‐50頃)「今はげに秋近からしさゆり花ゆりあふまでに置る白露藤原実経〉」

ゆり‐あわ・す ‥あはす【揺合】

〘他サ下二〙 ゆりうごかしてすきまのないようにする。
源平盛衰記(14C前)三五「鐙を常にゆり合(アハセ)よ」

ゆすり‐あ・う ‥あふ【揺合】

〘自ハ四〙 ゆれ動き合う。また、声や音が響き合う。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「やまくづれ地われさけて、なな山一つにゆすりあふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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