デジタル大辞泉 「三五」の意味・読み・例文・類語 さん‐ご【三五】 1 《3と5の積が15となるところから》㋐15歳。「名はお駒とて少し跳ねたる―の少女おとめは」〈蘆花・不如帰〉㋑「三五夜さんごや」に同じ。「三五の夕べ」㋒《揚げ代が15匁だったところから》囲ひ女郎の異称。2 人や物が、あちこちに少しずつかたまっていること。三々五々。「瓢箪に酔を飾る―の痴漢うつけものが」〈漱石・虞美人草〉3 《長さ3尺5寸を標準とするところから》楽琵琶がくびわの異称。4 三皇と五帝。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「三五」の意味・読み・例文・類語 さん‐ご【三五】 [ 1 ] 〘 名詞 〙[ 一 ] ( 三と五の積から ) 一五をいう。(イ) 一五日間のこと。〔礼記‐礼運〕(ロ) 十五夜。特に八月の十五夜のこと。三五夜(さんごや)。[初出の実例]「群陰共盈三五時、四海同朋一月輝」(出典:文華秀麗集(818)下・和内史貞主秋月歌〈嵯峨天皇〉)[その他の文献]〔古詩十九首‐其十七〕(ハ) 一五歳のこと。[初出の実例]「源空上人も三五の御歳より無常の理を覚知して」(出典:蓮如上人遺徳記(1524))[その他の文献]〔鮑照‐中興歌十首・其五〕(ニ) ( 揚げ代が一五匁であったところからいう ) 囲女郎(かこいじょろう)の異称。[初出の実例]「奥州が名を忍ぶ客、三五に義理を播磨潟、鹿様よりとほのめかす」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)四)(ホ) 一五をいい出すための語。[初出の実例]「さんご十五歳の春、客ととき初(ぞめ)のひぢりめんの内衣(ゆぐ)」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)[ 二 ] 三および五の意。① まばらなこと。ちらばってあること。三三五五。[初出の実例]「江に臨む楼台三五欄朽ちて歌声さむし刀根川の秋」(出典:おもひ草(1903)〈佐佐木信綱〉)[その他の文献]〔詩経‐召南・小星〕② 仏語。唯識で説く、諸法の自性を分別する三性(さんしょう)と、五法(ごほう)のこと。[初出の実例]「備甞二難行一、解二三五術一、方帰二本郷一」(出典:続日本紀‐養老五年(721)六月戊戌)③ 二種の塵点劫(じんでんごう)である、三千塵点劫と五百億塵点劫とのこと。ともに法華経に説く。[初出の実例]「無数劫をや経んずらん。三五の塵点(じんでん)をやおくらんずらん」(出典:日蓮遺文‐佐渡御書(1272))④ ( 長さが三尺五寸あるところから ) 琵琶の異称。[初出の実例]「三五、又妙音院殿下の撰み玉ひし琵琶の譜をば、三五要略と題せられしは、風俗通に見へたる琵琶長三尺五寸といふ、本文に取り玉ひしなるべし」(出典:歌儛品目(1818‐22頃)三)[ 2 ] 「さんこうごてい(三皇五帝)」の略。[初出の実例]「三五之化漸彰。二八之臣如レ旧」(出典:本朝文粋(1060頃)六・申越前尾張等守状〈大江匡衡〉)[その他の文献]〔楚辞‐九章・抽思〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の企業がわかる事典2014-2015 「三五」の解説 三五 正式社名「株式会社三五」。英文社名「Sango Co., Ltd.」。輸送用機器製造業。昭和3年(1928)前身の「恒川鉄工所」創業。同25年(1950)設立。本社は愛知県みよし市福田町宮下。自動車部品メーカー。マフラー・エキゾーストパイプなど排気関連部品が主力。棒鋼など鉄鋼製品の製造も手がける。 出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報