デジタル大辞泉 「摯」の意味・読み・例文・類語 し【摯】[漢字項目] [常用漢字] [音]シ(呉)(漢)1 つかむ。しっかりと手に持つ。2 手厚い。まじめな。「真摯」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「摯」の読み・字形・画数・意味 摯常用漢字 15画 [字音] シ[字訓] つかむ・うつ[説文解字] [甲骨文] [字形] 形声声符は執(しゆう)。執は手械(てかせ)を加える形で、強く執持し、拘執する意がある。〔説文〕十二上に「握持するなり」とし、字を会意とするが、執より分岐した形声の字である。字はまた贄と声義が通じ、贄質の意に用いる。[訓義]1. つかむ、つよくもつ、にぎりもつ。2. うつ、つよくうつ。3. 鷙と通じ、あらい。4. 致・至と通じ、てあつい、いたる、いたす、こまかい、きわまる。5. 贄と通じ、にえ。[古辞書の訓]〔名義抄〕摯 トル・ムラガル・ウツ・ニギル・ツカム・クツロク・ツクロフ 〔字鏡集〕摯・贄 ニギル・ムラガル・ウツ・トル・サク・モツ・ニグ・ツカム・ツクロフ[語系]摯・贄・質tjietは同声。執tjipも声が近い。執は手械。摯・贄はかたくとりもつ意。質は鼎(貝の形)に斤で両者の契約を刻銘する意。堅く約する意がある。贄・質ともに礼幣に用いる。また致tiet、至tjiet、tjietと声通じ、てあつい、いたる意がある。摯の本義は、鷙tjiuatと関係があろう。[熟語]摯愛▶・摯敬▶・摯見▶・摯献▶・摯剛▶・摯執▶・摯獣▶・摯醇▶・摯忱▶・摯誠▶・摯熱▶・摯幣▶・摯友▶[下接語]委摯・嘉摯・挙摯・献摯・交摯・貢摯・婚摯・辞摯・執摯・受摯・承摯・称摯・真摯・送摯・典摯・摯・入摯・媒摯・礼摯 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報