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常用漢字 じょうようかんじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

常用漢字
じょうようかんじ

1981年3月の国語審議会答申に基づき同年 10月1日に内閣告示・訓令された常用漢字表に示された漢字。法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活における漢字使用の目安となることを目指したもの。

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知恵蔵2015の解説

常用漢字

常用漢字とは、1981年に内閣告示で公布された「常用漢字表」にある1945種の漢字のこと(音読みは2187、訓読みは1900)。「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」(内閣告示)である。
対する「新常用漢字表(仮称)」は、従来の常用漢字表から字種が5字減・191字増の2131字(音読み2352、訓読み2033)。情報機器の普及した現代に対応することを目的に、28年ぶりの改訂が検討されてきたが、2009年1月16日に文化審議会国語分科会漢字小委員会から公表、同月29日に文化審議会総会で承認された。同年3月に文化庁ホームページなどで公開し一般の意見を募った後、10年2月に文化審議会が文部科学相に答申、同年秋に内閣による名称決定を経て、新漢字表として告示される。
新常用漢字表で追加される191の漢字は次の通り。
地名関係では、茨 媛 岡 葛(人) 鎌 韓 畿 錦 埼 栃 那 奈 阪 阜。動植物関係では、亀 熊 虎 鹿 鶴 椎 藤 梨 蜂。身体に関する、顎 咽 蓋 拳 股 喉 尻 腎 脊 腺 唾 爪 瞳 眉 膝 肘 頬 脇。音訓には、「私」の訓「わたくし」に「わたし」、「中(じゅう)」、「混(こ)む」、「創(つく)る」、「全(すべ)て」などが追加される。他に、挨 曖 宛 嵐 畏 萎 椅 彙 淫 唄 鬱 怨 艶 旺 臆 俺 苛 牙 瓦 潰 諧 崖 骸 玩 伎 臼 嗅 巾 僅 惧 串 窟 詣 憬 稽 隙 桁 鍵 舷 梗 乞 傲 駒 頃 痕 沙 挫 采 塞 柵 刹 拶 斬 恣 摯 餌 叱 嫉 腫 呪 袖 羞 蹴 哨 憧 拭 芯 須 裾 凄 醒 戚 羨 煎 詮 箋 膳 狙 遡(2点しんにょう) 爽 曽 痩 踪 捉 遜(2点しんにょう) 汰 堆 戴 誰 旦 綻 憚 緻 酎 貼 嘲 諜 捗 諦 溺 填 妬 賭 頓 貪 丼 謎(2点しんにょう) 鍋 匂 虹 捻 罵 剥 箸 氾 汎 斑 訃 聘 蔽 餅 璧 蔑 貌 勃 昧 枕 蜜 冥 麺 冶 弥 闇 喩 湧 妖 瘍 沃 拉 辣 藍 璃 慄 侶 瞭 瑠 呂 弄 籠 麓(以上191漢字)。
常用漢字表の前身は、1946年に公布された「当用漢字表」(1850字、音2006、訓1116)。「法令・公用文書・新聞・雑誌およぴ一般社会で、使用する漢字の範囲を示したもの(内閣告示)」とあるように、漢字使用を制限することを目的とした。しかし、当用漢字表にない漢字を使った熟語が「まぜ書き」になるなど不自然・不便が生じたため、制限を緩和し強制力を外したのが常用漢字表である。今回の改訂は、常用漢字表をさらに緩和したものとなった。

(秋津あらた ライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

じょうよう‐かんじ〔ジヤウヨウ‐〕【常用漢字】

大正12年(1923)文部省臨時国語調査会が発表した日常語一般に使用される1962字の漢字とその略字154字。
内閣告示の「常用漢字表」にあげられた漢字。一般の社会生活で漢字を使用する際の目安として示されている。方針や採用字種の検討などは文化審議会が行う。昭和56年(1981)、それまでの「当用漢字表」に新たに95字が追加され、1945字として告示。さらに平成22年(2010)11月30日に196字を追加、5字を削除した2136字の「改定常用漢字表」が告示された。→当用漢字
[補説]平成22年のおもな変更点
字種の追加(196字)
挨、曖、宛、嵐、畏、萎、椅、彙、茨、咽、淫、唄、鬱、怨、媛、艶(艷)、旺、岡、臆、俺、苛、牙、瓦、楷、潰、諧、崖、蓋、骸、柿、顎、葛、釜、鎌、韓、玩、伎、亀(龜)、毀、畿、臼、嗅、巾、僅、錦、惧、串、窟、熊、詣、憬、稽、隙、桁、拳、鍵、舷、股、虎、錮、勾、梗、喉、乞、傲、駒、頃、痕、沙、挫、采、塞、埼、柵、刹、拶、斬、恣、摯、餌、鹿、叱、嫉、腫、呪、袖、羞、蹴、憧、拭、尻、芯、腎、須、裾、凄、醒、脊、戚、煎、羨、腺、詮、箋、膳、狙、遡、曽(曾)、爽、痩、踪、捉、遜、汰、唾、堆、戴、誰、旦、綻、緻、酎、貼、嘲、捗、椎、爪、鶴、諦、溺、填、妬、賭、藤、瞳、栃、頓、貪、丼、那、奈、梨、謎、鍋、匂、虹、捻、罵、剥、箸、氾、汎、阪、斑、眉、膝、肘、阜、訃、蔽、餅(餠)、璧、蔑、哺、蜂、貌、頬、睦、勃、昧、枕、蜜、冥、麺、冶、弥(彌)、闇、喩、湧、妖、瘍、沃、拉、辣、藍、璃、慄、侶、瞭、瑠、呂、賂、弄、籠、麓、脇

字種の削除(5字)
勺、錘、銑、脹、匁

音訓の追加
委(ゆだねる)、育(はぐくむ)、応(こたえる)、滑(コツ)、関(かかわる)、館(やかた)、鑑(かんがみる)、混(こむ)、私(わたし)、臭(におう)、旬(シュン)、伸(のべる)、振(ふれる)、粋(いき)、逝(いく)、拙(つたない)、全(すべて)、創(つくる)、速(はやまる)、他(ほか)、中(ジュウ)、描(かく)、放(ほうる)、務(つとまる)、癒(いえる・いやす)、要(かなめ)、絡(からめる)、類(たぐい)

音訓の削除
畝(せ)、疲(つからす)、浦(ホ)

音訓の変更
側(かわ→がわ)

付表の追加
海士(あま)、鍛冶(かじ)、固唾(かたず)、尻尾(しっぽ)、老舗(しにせ)、真面目(まじめ)、弥生(やよい

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百科事典マイペディアの解説

常用漢字【じょうようかんじ】

現代における漢字使用の標準。1981年国語審議会が答申した常用漢字表が,同年10月公布された。〈法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等,一般の社会生活で用いる場合の,効率的で共通性の高い漢字を収め,分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安〉とある。
→関連項目漢字制限教育漢字人名人名用漢字

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうようかんじ【常用漢字】

現代における漢字使用の標準。1981年3月に国語審議会が答申した〈常用漢字表〉が,同年10月1日内閣告示第1号で公布された。その前文に〈法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等,一般の社会生活で用いる場合の,効率的で共通性の高い漢字を収め,分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安〉とある。常用漢字表には,1945字の字種と,その字体,音訓,語例などが含まれる。漢字使用の目安というが,その目安については特に注を設けて,〈この表を無視してほしいままに漢字を使用してもよいというのではなく,この表を努力目標として尊重することが期待される〉と述べる一方で,〈この表を基に,実情に応じて独自の漢字使用の取決めをそれぞれ作成するなど,分野によってこの表の扱い方に差を生ずることを妨げない〉とも述べている。

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大辞林 第三版の解説

じょうようかんじ【常用漢字】

1923年(大正12)文部省の臨時国語調査会が、漢字制限を目的として、「常用漢字表」で指定した一九六二字の漢字。以後、何度かの改定が行われ、1946年(昭和21)の「当用漢字」へと引き継がれた。
1981年(昭和56)内閣が国語審議会の答申を受けて告示した「常用漢字表」に記載される一九四五字の漢字。一般の社会生活で用いる、効率的で共通性の高い字種を、漢字使用の目安として掲げる。 〔本辞典の表記欄では、地名・人名・作品名などの固有名詞を除き、常用漢字以外の漢字には「」、常用漢字ではあっても常用漢字表記載以外の音訓で使用されているものには「」を付けて表記の目安としてある〕 → 当用漢字

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

常用漢字
じょうようかんじ

1981年(昭和56)10月、内閣訓令・同告示として発表され、2010年(平成22)に改定された「常用漢字表」に収載されている2136字の漢字。常用漢字という名称は、かつて1942年(昭和17)に国語審議会が「標準漢字表」のなかの1134字に用い、さらにそれを修正して“常用漢字表”(1295字)と称したことがあるが、今日いう常用漢字とは上記の2136字をさす。1981年に告示されたものは1945字であったが、改定により現在の字数となった。
 「常用漢字表」は「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」として作成されたもので、科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぶものではなく、また固有名詞を対象としないとする。字種2136字を原則として字音によって五十音順に配列し、明朝体(みんちょうたい)活字のうちの一種によって字体を示し、それぞれの漢字の音訓、語例等を示す。現行通用字体が旧字体と著しく異なる字には、囲(圍)、体(體)のように括弧(かっこ)内に康煕(こうき)字典体の活字が添えてあり、なお「付表」として「いわゆる当て字や熟字訓など、主として一字一字の音訓として挙げにくいもの」を「明日(あす)・小豆(あずき)・海女(あま)」のようにして116語あげている。
 以上のような事情から、その規定には若干の揺れが生じるが、常用漢字とは、「常用漢字表」に示された、一定の字体と音・訓とを伴った2136字の、現代日本語表記において基準となる漢字であるといってよい。常用とはいっても、固有名詞(人名・地名等)を対象としないから「智」「柴」などは含まず、「個々の事情に応じて適切な考慮を加える余地のあるものである」(「常用漢字表」前書き)が、一面、(1)学校教育ないし教科書の表記の面でも基準となり、(2)子につける名に用いる漢字の面でも基準となるなど、現代日本語表記中の漢字使用の基準となっている。
 常用漢字は、1946年(昭和21)以降の「当用漢字」を集成総合し改定したものである。日本語表記における漢字の多用・乱用が国民の負担になっているという指摘は1860年代からあり、以後その節減・整理の方策は官民両面から出ていたが、第二次世界大戦後、国語審議会の建議に基づき、(1)当用漢字表(1850字)、(2)同音訓表、(3)同字体表(いずれも内閣告示)等によって、国語施策として実施された。しかし、これに対する批判もあり、1966年以降見直しを行い、音訓表の改定(1973年告示)等を経て、1972年から国語審議会は総合的に審議し、各界の要望もいれた結果として1981年に、95字を増し、字体・音訓等をあわせた「常用漢字表」を提示したものである。字種(字数)を若干増し、音訓にも若干の幅を認め、若干の当て字・熟字訓を認めたが、当用漢字施行時代に試みられた(1)表外漢字による漢語は「あいまい」「あいさつ」のように仮名書きにする、(2)表外字を同音の他の漢字に置き換える(綜合(そうごう)→総合、車輛(しゃりょう)→車両)、(3)「採鉱ヤ金学」のようなまぜ書きをする、(4)表外字を含む漢熟語を同じ意味の別の語にいいかえる(涜職(とくしょく)→汚職、灌木(かんぼく)→低木、梯形(ていけい)→台形)などの問題が残り、また、当用漢字字体はそのまま正字体として認めたため、(1)「芸」「体」「缶」のような本来別字である字体の問題、(2)省画法による簡易字体の問題(当用漢字で「涙」を正字としたので、常用漢字で追加した「戻」もその字体となった)、(3)表外字への影響(「檜」を「桧」とする類)などの問題が残った。
 2010年の改定では、「曖」「昧」「挨」「拶」「冶」などを含む196字が追加され、「勺」「匁」など5字が削除された。また、読みの追加、変更、削除なども行われた。[林 巨樹]

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世界大百科事典内の常用漢字の言及

【国語国字問題】より

…これは1946年の〈当用漢字表〉を全面的に再検討して社会生活に適応した新しい漢字表を目指したもので,従来の当用漢字数1850字の中から芋,繭,朕など33字を抜き,猿,凸,凹,靴など83字を入れて1900字とした。 第13期国語審議会はさらに検討を加えて,1979年3月1926字の〈常用漢字表案〉を文部大臣に答申した。答申後,新表が〈一般の社会生活における漢字使用の目安〉としたことに対して目安はあいまいだとし,字種についても増やす意見や現状維持など各界からの反響があった。…

【正書法】より

…〈ゐる(居)〉と〈いる(要)〉を〈いる〉に統一し,〈おほさか(大阪)〉と〈おほり(堀)〉を〈おおさか〉と〈おほり〉のように区別することになった点では正書法の理想に近づいたが,一方,同じ[oː]を〈おお(さか)〉,〈おう(さま)〉のように書き分ける点では,〈現代かなづかい〉も正書法の理想から遠い。どういう漢字で書くかについては,常用漢字表,同音訓表という目安があり,どの部分を漢字で書くかについては,〈改定送り仮名の付け方〉という目安があるが,1語1語の書き表し方については目安のつかない場合がある(例,十分/充分,付属/附属,祭/祭り/まつり)。現代の日本人の平均的表記意識は〈同じ語もいろいろに書ける,書かれる〉ということにある。…

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