拘執(読み)こうしつ

精選版 日本国語大辞典 「拘執」の意味・読み・例文・類語

こう‐しつ【拘執】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とらえられること。また、とらえること。
    1. [初出の実例]「已就拘執及不拒捍而殺」(出典:律(718)捕亡)
    2. 「若し無根の疑事の為めにこれを拘執すること有るときは」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐包咸伝〕
  3. ある物事に異常にこだわり、執着すること。
    1. [初出の実例]「些末の字句に拘執(カウシツ)粉飾を事とする何ぞ甚しきや」(出典:詩文の感応力(1889)〈内田魯庵〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拘執」の読み・字形・画数・意味

【拘執】こうしゆう(しふ)

とらえられる。〔史記李斯伝〕趙高、李斯を案治す。李斯、拘執束せられ、囹圄(れいぎよ)(牢獄)の中に居り、天を仰ぎてじて曰く、嗟乎(ああ)悲しい夫(かな)、不の君、何ぞ計を爲すべけんや~と。

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