日本歴史地名大系 「播州姫路考略記」の解説
播州姫路考略記(姫路考略記)
ばんしゆうひめじこうりやつき
二巻一冊 天川友親著
別称 姫路考略記
成立 宝暦五年頃
写本 姫路市八尾家ほか
解説 近世中期に成立した姫路城下町および飾万津の地誌。上・下二巻よりなり、上巻に姫路城主年代録・姫路城郭録・城主元基・姫路洪水(寛延二年)・姫路惣町中諸事(宝暦五年の家数・人数・寺社など)・同寺分・同山伏、惣社の内社人、飾万津町中(町数・家数・人数・船数など)・飾万津分(寺社)の一〇項目について記し、下巻に姫路臨時祭礼記・素戔嗚尊祭など社寺とその祭礼および名所関係の一六項目を記述。著者は八尾家本では不明であったが、のち姫路市御着の天川家本の跋文により天川友親と判明。宝暦五年またはその後数年内に撰述されたものとみられる。
活字本 昭和一六年刊、昭和五二年「改訂姫路考略記」
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報