最新 地学事典 「擬似単磁区構造」の解説
ぎじたんじくこうぞう
擬似単磁区構造
pseudosingle domain structure
複数の磁区から構成されるが磁気的には単磁区構造のようにふるまう状態。安定な単磁区(SD)構造と多磁区(MD)構造の間の遷移的な磁気状態を指す用語として使用されてきた。ただし,三次元マイクロ磁気モデリングやFORC測定の進展により,粒子サイズの増大に伴い,磁区構造はSD→ フラワー構造(flower state)→単一渦構造(ボルテックス構造,vortex state)→複数渦構造と磁壁の形成→MDへと徐々に遷移することが解明された。Roberts et al. (2017)は,擬似単磁区(PSD)構造に代えて“vortex state”という用語を使用することを推奨している。参考文献:Roberts et al. (2017) J. Geophys. Res. B: Solid Earth, 122: 9534
執筆者:山本 裕二
参照項目:磁区構造
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

