敢なむ(読み)あえなむ

精選版 日本国語大辞典 「敢なむ」の意味・読み・例文・類語

あえ【敢】 なむ

  1. ( 「あう(敢)」の連用形に、完了助動詞「ぬ」の未然形「な」と、推量の助動詞「む」の付いた語 ) がまんできるだろう。差しつかえないだろう。
    1. [初出の実例]「あしかるべくは、よかれと思ふともまどひなん。よかるべくは、おそろしき物の中にすてたりともあへなむ。ただ神ほとけにまかせたてまつる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 出典

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android