敷写（読み）しきうつし

精選版 日本国語大辞典

しき‐うつし【敷写】

〘名〙

① 書画などの上に、薄紙を載せて透かして模写すること。透写(すきうつし)。

※雑俳・あづまからげ（1755）「相惚は同じ情の敷うつし」

※引越やつれ（1947）〈井伏鱒二〉巣林館「絵の敷きうつしをしてゐるのである」

② 他人の文章などを、そっくりまねること。ひきうつし。

※独創と賭の意識（1956）〈山本健吉〉二「シェークスピア自身は、〈略〉、模倣やしき写しや換骨奪胎を意に介しなかった座付狂言作者にすぎないが」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【敷写】ふしや

写しつらねる。〔文心雕竜、頌讚〕夫(か)のの典を原(たづ)ぬるに～辭は必ず鑠(せいしやく)、寫すること賦に似たるも、侈(くわし)の區に入らず。

字通「敷」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」