文化交流協定(読み)ぶんかこうりゅうきょうてい(その他表記)agreement for cultural exchange

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文化交流協定」の意味・わかりやすい解説

文化交流協定
ぶんかこうりゅうきょうてい
agreement for cultural exchange

2国の政府間でさまざまな分野の文化,教育交流を推進するために締結される外交協定。2国間の友好関係を一層強固にするためだけでなく,政治,外交関係がかりに断絶していても,文化的交流は続けられるべきであるという考え方が反映されている。また,好ましくない政治・外交関係を打開するために,まず文化交流協定を締結し,それに基づいて2国間関係が良好になることもある。その一例が 1958年1月に締結された米ソ間の「文化,技術,教育に関する米ソ協定」である。日本が文化交流協定を結んでいるのはフランス (1953) ,イタリア,タイ,メキシコ (以上 55) ,インドエジプトドイツ (以上 57) ,パキスタンイラン (以上 58) ,イギリス (61) ,ブラジル (64) ,韓国 (65) ,旧ユーゴスラビア (69) ,アフガニスタン (71) ,ベルギーオーストラリア (以上 74) などで,旧ソ連をはじめとするかつての共産圏諸国とは,文化交流のための交換公文を取りかわしている。

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