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交換公文 こうかんこうぶんexchange of notes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

交換公文
こうかんこうぶん
exchange of notes

広義の条約一種書簡の交換によって国家間の合意を表わす。交換された公文そのものをいう場合もあるし,また方式をいう場合もある。迅速性を必要とするもので,主として国家間の技術的性質をもつ事項の合意について用いられ,通常批准を必要としない。ただし,内容が国民の権利義務に重大な関係をもつものについては,このかぎりではない。

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デジタル大辞泉の解説

こうかん‐こうぶん〔カウクワン‐〕【交換公文】

国家間で取り交わす公式の合意文書。広義の条約の一種で、当事国の代表が同一内容の公文を交換して成立する。多くは、ある条約の補完のためなどに用いる。

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百科事典マイペディアの解説

交換公文【こうかんこうぶん】

国家間で交換された公文(書簡)またはそれによって国家間の合意を達成する方式。広義の条約の一形式でもあるが,迅速・簡略で,通常批准を要しないので,特に行政取極の作成において,近時多用される傾向がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうかんこうぶん【交換公文 exchange of notes】

国家間の明示的合意を示す一形式で条約の一種である。すなわち,一方の国がある意思を示す公文を相手国に渡し,相手国がその意思を了解する旨の公文を返すという形式を採ることによって,当事国間の合意を図るのである。交換公文の形式を採るのは,一般に主要な条約の補足,条約解釈に関する了解,技術的性質を有する事項の解釈あるいは実施細目を定める場合などであるが,そのほかに交換公文だけで国家間の合意を形成する場合もある。

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大辞林 第三版の解説

こうかんこうぶん【交換公文】

国家間で取り交わす合意文書。通常、批准を必要としないが、条約に準ずる効果をもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

交換公文
こうかんこうぶん
exchange of notes

国家間で交わす公式の合意文書。両国の代表間で、同一内容の公文を交わして成立する。内容は、主として技術的性質、たとえば、軍備の制限、領海の画定などに用いられてきたが、そのほか、ある条約の補完のための目的、たとえば、1951年の日米安全保障条約に伴う「吉田・アチソン交換公文」(51年9月)のように、主たる条約の補完のための国際的合意文書としても用いられる。通常、署名のみで成立する。[經塚作太郎]

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世界大百科事典内の交換公文の言及

【国際法】より

…つまり,国際機構が国家あるいは他の国際機構と締結する文書による合意も,今日では条約と考えられている。 条約には,日米安全保障条約のように〈条約treaty〉という呼称のついたものもあれば,協定agreement,憲章charter,規約covenant,規程statute,取極(とりきめ)arrangement,交換公文exchange of notes,議定書protocol,宣言declarationなどの異なった呼称のついたものもある。いずれも,国際法主体間の公式の文書による合意であれば,条約であることに変りはない。…

【条約】より

…国際社会の組織化に伴って,国際機構が当事者となって締結する条約の数が増加する傾向にある。 具体的な条約は個々の場合に必ずしも〈条約treaty〉と呼ばれるわけではなく,〈取極arrangement〉〈協定agreement〉〈憲章charter〉〈規約covenant〉〈規程statute〉〈交換公文exchange of notes〉〈往復書簡exchange of letters〉〈議定書protocol〉〈覚書memorandum〉などさまざまな名称が付せられる。これらのものは名称の差異にかかわらず実質的には条約と同意義であり,その内容によって名称が一定しているわけでもない。…

※「交換公文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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