斑雪(読み)マダラユキ

デジタル大辞泉 「斑雪」の意味・読み・例文・類語

まだら‐ゆき【斑雪】

まだらに降り積もった雪。また、まだらに消え残る雪。

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精選版 日本国語大辞典 「斑雪」の意味・読み・例文・類語

はだれ‐ゆき【はだれ雪】

  1. 〘 名詞 〙 はらはらと降る雪。また、薄く降り積もった雪。はだらゆき。はつれゆき。はだれ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「はだれゆきあだにもあらで消えぬめり世にふることや物うかるらん」(出典:主殿集(11C末‐12C前か))

まだら‐ゆき【斑雪】

  1. 〘 名詞 〙 まだらに降りつもった雪。また、まだらに消え残った雪。
    1. [初出の実例]「あきくればなくさをしにかのまだらゆき山のさをにかなくこゑもせぬ」(出典:重之集(1004頃)上)

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とっさの日本語便利帳 「斑雪」の解説

斑雪

はだら雪ともいい、はだれ、はだれ野で詠まれる。しかしその意味には、一、降ったあとしばらく点々と斑に残っている雪。二、日陰に残る雪で斑になっている景色。三、地方でいう、ほろほろと斑に降る雪。三の雪は『平家物語』に、「雪ははだれに降る」と副詞として使われている。俳句では点々と残っているまだら雪として詠むことが多い。
斑雪山半月の黄を被るなり\大野林火

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