日本映画と中国

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日本映画と中国

第2次大戦後に中国で公開された日本映画は、旧日本軍を通じ、多くの中国人の記憶に刻まれた「残虐な日本人」というイメージを改善するのに貢献した。その最初の作品が、1950年代に中国で公開された木下恵介きのした・けいすけ監督の「二十四の瞳」。大規模な政治運動「文化大革命」(66~76年)後に中国で公開された「君よ憤怒の河を渉れ」も対日イメージ改善に大きな役割を果たし、出演者の高倉健たかくら・けんさんや中野良子なかの・りょうこさんは中国で人気を博した。高倉さんが主演した山田洋次やまだ・ようじ監督の「幸福の黄色いハンカチ」も、文革で抑圧されていた中国民衆の癒やしとなった。(共同)

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