旧公債(読み)キュウコウサイ

デジタル大辞泉 「旧公債」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐こうさい〔キウ‐〕【旧公債】

弘化元年(1844)から慶応3年(1867)までの諸藩負債を明治政府が引き受け、明治6年(1873)に50年年賦の無利息で発行した公債

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「旧公債」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐こうさい キウ‥【旧公債】

〘名〙 明治六年(一八七三)、日本政府から発行された公債。弘化元年(一八四四)から慶応三年(一八六七)までの間に旧諸藩から借用した債務を償還するため、五〇年年賦・無利息の規定によって発行されたもの。〔新日本史‐中(1892)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の旧公債の言及

【国債】より

…72年にも7分利付外国公債が同地で募集されたが,発行条件は植民地的であった。73年には旧幕府諸藩債務を継承した旧公債(弘化1‐慶応3年分)と新公債(明治1年以降分)が発行された。さらに政府は74年以降秩禄公債,76年金禄公債を交付し封建的身分制度を廃棄する一方,78年大規模な起業公債,84年中山道鉄道公債などを発行して,資本主義化を推進した。…

※「旧公債」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android