傘歯車(読み)カサハグルマ

デジタル大辞泉 「傘歯車」の意味・読み・例文・類語

かさ‐はぐるま【傘歯車】

円錐側面に歯を刻んだ歯車。交わる二軸間で回転運動を伝達するときに用いる。歯すじが直線直歯すぐば傘歯車、曲線斜歯はすば傘歯車などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「傘歯車」の意味・読み・例文・類語

かさ‐はぐるま【傘歯車】

  1. 〘 名詞 〙 円錐台の側面に歯をつけた歯車。二軸が直角またはある角度をもつ場合に用いられる。歯筋のつけ方により、直歯(すぐば)傘歯車、斜歯(はすば)傘歯車、曲歯(まがりば)傘歯車の三種に分けられる。傘車
    1. [初出の実例]「底部に設けてある傘歯車による偏心軸承の回転につれて」(出典:沈める滝(1955)〈三島由紀夫〉七)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「傘歯車」の意味・わかりやすい解説

傘歯車
かさはぐるま
bevel gear

交わる2軸間に運動を伝達する円錐形をした歯車の総称。歯条 (歯面とピッチ面の交線) がピッチ円錐母線と一致するものを直歯 (すぐば) 傘歯車と呼ぶ。ピッチ面が平面になったものを冠歯車 (クラウンギヤ) といい,平歯車におけるラックに相当する,噛み合う冠歯車の歯条が曲線であるものを曲り歯傘歯車,冠歯車の歯条が直線であるが頂点に向っていないものを斜歯 (はすば) 傘歯車 (スキューベベルギヤ) と呼ぶ。

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