曼殊沙華(読み)まんじゅしゃげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「曼殊沙華」の意味・わかりやすい解説

曼殊沙華
まんじゅしゃげ

インドの仏教伝説に現れる天界の花。曼殊沙はサンスクリット語のマンジューシャカmañjūaka、パーリ語のマンジューサカmañjūsaka/mañjussakeの音写。神々が下界へ意のままに雨のように降らせることから如意花(にょいか)ともよばれ、その純白の花を見る者は黒い悪業(あくごう)を離れるという。日本では秋の彼岸(ひがん)のころに墓地などに咲く赤いヒガンバナの別名となった。

[片山一良]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android