月の出(読み)ツキノデ

デジタル大辞泉 「月の出」の意味・読み・例文・類語

つき‐の‐で【月の出】

月が東から出ること。また、その時刻。⇔月の入り
[補説]作品名別項。→月の出

つきので【月の出】[戯曲]

《原題The Rising of the Moonグレゴリー夫人戯曲。1907初演。

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精選版 日本国語大辞典 「月の出」の意味・読み・例文・類語

つき【月】 の 出(で)

  1. 月が東から出ること。また、その時刻。
    1. [初出の実例]「病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑(ばた)の黄なる月の出」(出典:桐の花(1913)〈北原白秋〉銀笛哀慕調)

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世界大百科事典(旧版)内の月の出の言及

【アイルランド演劇】より

…イギリスやヨーロッパの商業的あるいは自然主義的演劇の模倣ではなく,祖国の神話,民俗的伝統,また社会的現実に題材を求めること,ただし政治的党派性を排して,真の民族的文化の自覚を高めること――このような目標をかかげて同志を集めた運動は,1903年アイルランド国民劇場協会Irish National Theatre Societyへと発展し,04年にはホーニマン女史の援助でダブリンに拠点劇場アベー座が建てられた。伝説的英雄クーフリンを扱った《バーリアの浜辺で》(1904初演)から最晩年の《煉獄》(1938初演)にいたるイェーツの戯曲のほとんどがここで初演されたほか,脱獄した独立運動家を扱ったグレゴリー夫人の《月の出》(1907初演),アラン諸島に生きる貧しい漁民たちの不幸を描いたJ.M.シングの簡潔な悲劇《海へ騎(の)りゆく人々》(1904初演)などの秀作が生まれた。ケルト民族特有の幻視的ロマンティシズムにみちた作品や,西部地方の方言を会話に生かした写実的でしかも詩情豊かな作品など,さまざまな作風の作品が簡素で象徴的な演出によって上演され,アベー座は20世紀初頭の世界演劇における重要な一拠点と目されるにいたった。…

※「月の出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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