デジタル大辞泉 「月立つ」の意味・読み・例文・類語 つき‐た・つ【月立つ】 [動タ四]1 月がのぼる。「朝づく日向ひの山に―・てり見ゆ遠妻とほづまを持てらむ人し見つつ偲しのはむ」〈万・一二九四〉2 月が改まる。新しい月になる。「あしひきの山も近きをほととぎす―・つまでになにか来鳴かぬ」〈万・三九八三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「月立つ」の意味・読み・例文・類語 つき【月】 立(た)つ ① 月がのぼる。月が空にかかる。[初出の実例]「この夜らはさ夜更けぬらし雁が音の聞ゆる空ゆ月立(つきた)ち渡る」(出典:万葉集(8C後)一〇・二二二四)② 次の月になる。月がかわる。月が改まる。翌月となる。[初出の実例]「あしひきの山も近きを霍公鳥(ほととぎす)都奇多都(ツキタツ)までになにか来鳴かぬ」(出典:万葉集(8C後)一七・三九八三)「月たたば、猶、参り給はむこと、忌あるべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤袴) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例