「本草和名」に「蘭草〈略〉和名布知波加末」とあるのが秋の七草の一つとして[ 一 ]①の挙例「万葉‐一五三八」に詠まれたキク科の香草である。「蘭」は香草の総称であったが、中古以降はもっぱらフジバカマのこととされ、歌語として用いられた。「源氏‐藤袴」でも、地の文では「蘭」といっていても和歌中では「ふぢばかま」である。
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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