有節歌曲(読み)ゆうせつかきょく(その他表記)strophic song; Strophenlied

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有節歌曲」の意味・わかりやすい解説

有節歌曲
ゆうせつかきょく
strophic song; Strophenlied

通作歌曲」に対するもので,2節以上の詩に,第1節につけられた旋律反復するもの。詩がその形と内容ともに反復が可能な場合にこの形で作曲される。シューベルトの『野ばら』が代表的な例。なお民謡は,洋の東西を問わず有節歌曲である。

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世界大百科事典(旧版)内の有節歌曲の言及

【声楽】より

…ミサ曲は単に音楽と言葉が結合しているだけでなく,宗教的行動のなかで展開される。言葉と音楽の結合に関しては,歌詞の各節を同じ旋律で歌う有節歌曲と,同じ旋律を繰り返さないで通して作曲される通作歌曲とがある。 西洋音楽ではほぼ16世紀までは声楽が中心であったが,それ以後しだいに器楽が隆盛となり,古典派の時代には器楽が優位になった。…

※「有節歌曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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