朝来郷
あさごごう
「和名抄」所載の郷。郡名と同一名称の郷で、同書東急本に「阿佐古」の訓がある。円山川の支流与布土川流域の現山東町南部一帯に比定される。「新撰姓氏録」右京神別に朝来直がみえ、但馬海直の祖、火明命の三世の孫、天礪目命の後裔とあり、また「国造本紀」には天火明命は神服連・海部直・丹波国造等の祖とある。「続日本紀」養老元年(七一七)正月四日条に朝来直賀須夜に従五位下を授けたとあり、のち養老五年正月二三日条に退朝ののち東宮(聖武天皇)に侍したとみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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