木伝ふ(読み)コヅタウ

デジタル大辞泉 「木伝ふ」の意味・読み・例文・類語

こ‐づた・う〔‐づたふ〕【木伝ふ】

[動ハ四]木から木へ枝伝いに飛び移る。
梅桜咲きたるに、うぐひす―・ひ鳴きたるを見せて」〈更級

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「木伝ふ」の意味・読み・例文・類語

こ‐づた・う‥づたふ【木伝】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 木から木へ、枝から枝へと移り伝わる。
    1. [初出の実例]「鶯の木伝(こづたふ)梅のうつろへば桜の花の時片まけぬ」(出典万葉集(8C後)一〇・一八五四)
  3. ( 転じて ) 移り伝わる。
    1. [初出の実例]「珠数をこづたふ涙なり」(出典:浄瑠璃・糸桜本町育(1777)七)

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