木碇・木錨(読み)きいかり

精選版 日本国語大辞典 「木碇・木錨」の意味・読み・例文・類語

き‐いかり【木碇・木錨】

〘名〙 かぎ形に曲がった木の枝に石を結びつけたいかり。上代から近世初期までの船舶に主に用いられ、ふつうは二本の木のあいだに細長い石をはさみ、縄で結びつけるので爪は二本であった。一七世紀半ば以後は鉄製の四爪碇(よつめいかり)普及により、ほとんど使われなくなった。なお、小船用のものは一本の木で造るため爪が一本で、そのために片手碇と呼ばれ、最近まで一部の小型漁船で使われた。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android