デジタル大辞泉 「上代」の意味・読み・例文・類語 じょう‐だい〔ジヤウ‐〕【上代】 1 おおむかし。古代。上古。2 日本史、特に文学史での時代区分の一。主として奈良時代をさす。3 流通業界で、商品の小売価格のこと。→下代げだい[類語](1)(2)大昔・太古・古代・上古 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「上代」の意味・読み・例文・類語 じょう‐だいジャウ‥【上代】 〘 名詞 〙① はるか昔。大昔。上古。上世。往古。太古。かみつよ。[初出の実例]「上代神童吾所レ聴、誰言今日眼前看」(出典:経国集(827)一一・看源童子書跡〈淳和天皇〉)「いにしへ晉の〈略〉上代異朝の賢婦ぞかし」(出典:浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)女勢揃へ)[その他の文献]〔晉書‐武帝紀〕② 日本史、特に文学史での時代区分の一つ。主として奈良時代を中心とし、それ以前の飛鳥時代をも含めていう場合が多い。③ 古き良き時代の風であること。王朝風であること。転じて、鷹揚(おうよう)であること。[初出の実例]「イマワ jǒdaini(ジャウダイニ) ナッタ〈訳〉今の時代は昔の繁栄した時代のようである」(出典:日葡辞書(1603‐04))「風俗の頗る淳朴な所で、職員生徒悉く上代樸直の気風を帯びて居るさうである」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九)④ 「じょうだいぶんがく(上代文学)」の略。 しょう‐だいシャウ‥【上代】 〘 名詞 〙 上卿(しょうけい)の代理。弁官などがつとめる。[初出の実例]「上達部有二参入一、仍以右中弁為二上代一被レ行云々」(出典:小右記‐天元五年(984)四月二三日) のぼる‐よ【上代】 〘 名詞 〙 昔の代。かみつよ。じょうだい。のぼりての世。[初出の実例]「其矢はのぼる代の、今末の世にあたらぬ矢までも、御身躰なる謂れはいかに」(出典:光悦本謡曲・賀茂(1470頃)) あげ‐しろ【上代】 〘 名詞 〙 田植えを行なう前、最後の仕上げに行なう代掻(しろか)き。植代(うえしろ)。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例