上代(読み)ジョウダイ

大辞林 第三版の解説

じょうだい【上代】

大昔。昔。以前。 「 -こそ猶も目出たけれ/平家 11
日本の歴史上の、特に文学史・国語史における時代区分の一。主として、奈良時代にあたる。
王朝風であること。転じて、おっとりとしていること。 「職員生徒悉く-樸直の気風を帯びて居る/坊っちゃん 漱石
商取引の用語で、販売価格(小売価格)のこと。 「 -価格」

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精選版 日本国語大辞典の解説

あげ‐しろ【上代】

〘名〙 田植えを行なう前、最後の仕上げに行なう代掻(ろか)き。植代(うえしろ)

しょう‐だい シャウ‥【上代】

〘名〙 上卿(しょうけい)の代理。弁官などがつとめる。
※小右記‐天元五年(984)四月二三日「上達部有参入、仍以右中弁為上代行云々」

じょう‐だい ジャウ‥【上代】

〘名〙
① はるか昔。大昔。上古。上世往古。太古。かみつよ。
※経国集(827)一一・看源童子書跡〈淳和天皇〉「上代童吾所聴、誰言今日眼前看」
浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)女勢揃へ「いにしへ晉の〈略〉上代異朝の賢婦ぞかし」 〔晉書‐武帝紀〕
② 日本史、特に文学史での時代区分の一つ。主として奈良時代を中心とし、それ以前の飛鳥時代をも含めていう場合が多い。
③ 古き良き時代の風であること。王朝風であること。転じて、鷹揚(おうよう)であること。
※日葡辞書(1603‐04)「イマワ jǒdaini(ジャウダイニ) ナッタ〈訳〉今の時代は昔の繁栄した時代のようである」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九「風俗の頗る淳朴な所で、職員生徒悉く上代樸直の気風を帯びて居るさうである」

のぼる‐よ【上代】

〘名〙 昔の代。かみつよ。じょうだい。のぼりての世。
※光悦本謡曲・賀茂(1470頃)「其矢はのぼる代の、今末の世にあたらぬ矢までも、御身躰なる謂れはいかに」

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