木綿花(読み)ユウハナ

デジタル大辞泉 「木綿花」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐はな〔ゆふ‐〕【木綿花】

木綿ゆうの白さを花にたとえた語。一説に、木綿で作った白い造花ともいう。
泊瀬女はつせめの造る―み吉野の滝の水沫みなわに咲きにけらずや」〈・九一二〉

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精選版 日本国語大辞典 「木綿花」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐はなゆふ‥【木綿花】

  1. 〘 名詞 〙(こうぞ)の皮をさらしたりして紐状にした四手(しで)。その白さを花に見立てたもの。ゆうしで。
    1. [初出の実例]「初瀬女の造る木綿花(ゆふはな)み吉野の滝の水沫に咲きにけらずや」(出典万葉集(8C後)六・九一二)

木綿花の補助注記

「万葉集」の例は、木綿で作った造花とする説もある。

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