未分化癌(読み)ミブンカガン

デジタル大辞泉 「未分化癌」の意味・読み・例文・類語

みぶんか‐がん〔ミブンクワ‐〕【未分化癌】

扁平上皮腺細胞など特定組織への分化が認められないがん。進行が速い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の未分化癌の言及

【甲状腺癌】より

…甲状腺癌には,甲状腺ホルモンを産生している濾胞上皮から発生する乳頭腺癌,濾胞腺癌および未分化癌と,カルシトニンを産生する傍濾胞細胞から生じる髄様癌とがある。甲状腺癌の約90%を占める乳頭腺癌と濾胞腺癌は他臓器の癌と比べて生物学的性質がおとなしく,リンパ節や肺,骨,脳への転移は起こすが,10年たっても患者は元気でいることが多い。…

【肺癌】より

…さらに,最近,肺癌による死亡が増加し,1993年には,男性では遂に癌死亡の第1位となり,女性では胃癌,大腸癌に次いで第3位を占めている。原発性肺癌のおもな種類としては,扁平上皮癌,腺癌および未分化癌(大細胞癌および小細胞癌)があげられ,このほかに若干のまれな癌が存在する。それぞれの癌の間では性質が相当異なる。…

※「未分化癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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