本質意志(読み)ほんしついし(その他表記)Wesenwille

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本質意志」の意味・わかりやすい解説

本質意志
ほんしついし
Wesenwille

ドイツの社会学者 F.J.テンニェスの用語。彼は人間の精神的意志活動の特質を,情意と思惟の2要素のからみ合いと認識し,本質意志と選択意志の2類型に分けた。本質意志にあっては,情意は人間を一つの全体の部分として結合させる特殊な社会的衝動であり,その結合力は「有機的な愛の力」であると考えられている。こうした本質意志の結合は,総人格的な親和関係や,共同体的な癒着関係,すなわちゲマインシャフトを生んでいく。本質意志の結合形式として彼は血,地,精神の3種をあげ,それぞれの結合契機に基づくゲマインシャフトの例を示している。

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